【12月13日 AFP】トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)で10日発生し、少数民族クルド人の武装組織が犯行声明を出した2件の連続爆弾攻撃を受けて、トルコ当局は12日、クルド系政党の関係者を含む200人以上を拘束した。

 レジェプ・アクダー(Recep Akdag)保健相によるとイスタンブールのサッカー場付近とその近くの公園で発生したこの事件の死者は12日までに計44人に達した。犠牲者の大半は警察官だった。

 一方トルコ軍はイラク北部で空爆を実施し、「分離主義のテロ組織の構成員ら」を攻撃したと説明した。これは非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」を指している。

 内務省によると、トルコ国内11都市で早朝に行われた一斉捜査で、PKKのために活動している、またはソーシャルメディアなどを通じてPKKのプロパガンダを行っている容疑で計235人を拘束したという。

 同省は、この一斉捜査で拘束したクルド系主要政党の国民民主主義党(HDP)やその姉妹政党の民主地域党(DBP)関係者の人数は公表していない。

 あるHDP関係者はAFPに対し、11日夜以降、党員291人が拘束されたと述べている。(c)AFP/Raziye Akkoc with Luana Sarmini in Istanbul