【12月8日 AFP】スペインの検察当局が、かつて同国1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に在籍していたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)、リカルド・カルバーリョ(Ricardo Carvalho)、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)の3選手を脱税容疑で訴追し、さらに別の2選手を同様の疑いで捜査していることがわかった。検察関係者が7日、明らかにしている。

 現在ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属するアロンソについては、すでに今年2月、2009年から2011年にかけて合計300万ユーロ(約3億7000万円)を脱税していたとする3件の容疑で、検察に訴追されている。

 ディ・マリアは現在フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属しており、38歳のカルバーリョは今夏に同じくリーグ1のASモナコ(AS Monaco)を退団した。

 検察は捜査している2人の身元を明らかにしていないが、スペインメディアは、レアルが保有しているファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)、かつてアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)でプレーし、現在はモナコに所属するラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)だと報じている。

 マドリード(Madrid)検察は声明で、「国庫に対する違反は、それが犯罪である限り、必ず追及する」と強調している。

 いずれも、「フットボール・リークス(Football Leaks)」が発端となった一連の脱税疑惑とは関係がない。こちらの問題では、世界最優秀選手に3度輝いたクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)ら複数のレアル所属選手に、肖像権収入をタックスヘイブン(租税回避地)へ隠した疑惑が持ち上がっている。

 検察筋は、ロナウドの税務に関する詳細情報を、内国歳入庁からまだ得られていないと話している。ロナウドはマネジメント会社のジェスティフテ(Gestifute)社を通じて、疑惑を強く否定している。(c)AFP