【12月7日 AFP】多額の肖像権収入をタックスヘイブン(租税回避地)に逃した疑いがもたれているクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)について、所属するスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は6日、世界最優秀選手を3回受賞したロナウドへの敬意を求め、チームのスター選手を全面的に擁護する姿勢を示した。

 クラブは声明で「レアル・マドリードは、クリスティアーノ・ロナウドに対する最大限の敬意を求めます。彼は加入して以来、常にクラブの模範であり続けています」とコメントした。

 この問題は、各国のメディアが作る国際コンソーシアムが2日、約1800万点の文書を含む大量のデータの流出があったと発表したことから始まったもので、文書の中には、ロナウドが肖像権収入1億5000万ユーロ(約180億円)を英領バージン諸島(Virgin Islands)に隠していることを示すものもあるという。

 ロナウドは代理人のホルヘ・メンデス(Jorge Mendes)氏が所有するジェスティフテ(Gestifute)社を通じて、疑惑を強く否定している。

 ジェスティフテ社は声明で、「クリスティアーノ・ロナウド選手は、この件に関して、常に誠意をもって行動しています。過去に居住したどの国の税務当局とも、一度も衝突したことがないという事実が、それをはっきり示しています」と述べている。

 同社はさらに、スペインの国税局が発行した書類を公開し、ロナウドに脱税がないことを強調。レアルも声明で、「国税局の発行した証明書が、われわれのクリスティアーノ・ロナウドがすべての納税義務を最新の状態で満たしていることを示しています」と述べている。(c)AFP