【11月28日 AFP】16-17イタリア・セリエAは27日、第14節の試合が行われ、首位ユベントス(Juventus)はジェノア(Genoa CF)に1-3で敗れ、今季3敗目を喫した。

 前人未到のリーグ6連覇を目指すユベントスは、スペイン1部リーグのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を指揮するディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督の息子ジョバンニ・シメオネ(Giovanni Simeone)に立て続けに2得点を奪われるなど、3失点を喫した。

 同日デルフィーノ・ペスカーラ1936(Delfino Pescara 1936)に3-2で勝利した2位ASローマ(AS Roma)と、26日にエンポリ(Empoli)を4-1で下した3位ACミラン(AC Milan)は、ともにはユベントスを勝ち点4差で追っている。

 この試合でユベントスは、レオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)とダニエウ・アウベス(Daniel Alves)が新たに故障者リストに名を連ねることになった。アウベスはすねを骨折しており、数か月戦線を離脱する見通しとなっている。

 ユベントスのマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、「大きな痛手であり、厳しい現実に突然引き戻された。腹を立てているが、どんなチームでもいつも勝てるわけではない」とコメントしている。

 ユベントスは、パウロ・ディバラ(Paulo Dybala)、マルコ・ピアツァ(Marko Pjaca)、アンドレア・バルザッリ(Andrea Barzagli)をはじめとした主力選手を多く欠いて敵地スタディオ・ルイジ・フェラリス(Stadio Luigi Ferraris)に乗り込んだ。

 ディフェンスの要であるジョルジョ・キエッリーニ(Giorgio Chiellini)は、ベンチ入りこそしたものの試合には出場せず、3バックの一角にはサイドバックのシュテファン・リヒトシュタイナー(Stephan Lichtsteiner)が入った。

 また、エースのゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)も筋肉系のトラブルにより先発することができず、アレグリ監督はマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)と並べてフアン・クアドラド(Juan Cuadrado)を前線で起用した。

 番狂わせの気配が漂っていた試合でジェノアは、シメオネが前半13分までに2得点を挙げた。

 一方、ホームにペスカーラを迎えたローマは、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)が立て続けに2得点を挙げて幸先の良いスタートを切った。今季のゴール数を12に伸ばして得点ランクのトップに立つジェコは、トリノ(Torino FC)のアンドレア・ベロッティ(Andrea Belotti)、インテル(Inter Milan)のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)に2点差をつけている。

 後半15分にペスカーラのレディアン・メムシャイ(Ledian Memushaj)に1点を返されたローマは、同26分にはディエゴ・ペロッティ(Diego Perotti)のPKで再び2点差とした。その3分後にはジャンルカ・カプラーリ(Gianluca Caprari)にゴールネットを揺らされたローマだったが、そのまま逃げ切り勝ち点3を積み上げた。

 28日に試合を行うナポリ(SSC Napoli)は、ホームでサッスオーロ(US Sassuolo)に勝利すればユベントスとの勝ち点差を6にすることができる。なお、同日にインテルはホームでフィオレンティーナ(Fiorentina)と戦う。(c)AFP/Justin DAVIS