【11月26日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は25日、男子重量挙げで五輪2大会の金メダルを獲得したイリア・イリン(Ilya Ilyin、カザフスタン)ら7人が、ドーピング違反で失格になったと発表した。

 保存されていた検体の再検査で、ステロイドのスタノゾロール(stanozolol)の陽性反応が検出されたイリンは、2008年の北京五輪と2012年のロンドン五輪の男子重量挙げ94キロ級で獲得した金メダルの返還を命じられている。イリンはすでに2012年に行われた別の検査で陽性反応が出たため、今年6月に国際ウエイトリフティング連盟(IWF)から出場停止処分を受けている。

 今週初めにはロンドン五輪の男子重量挙げ94キロ級で銀メダルを獲得したアレクサンドル・イワノフ(Alexandr Ivanov、ロシア)と銅メダルを獲得したアナトリー・キリク(Anatoli Ciricu、モルドバ)の失格も発表されており、同カテゴリーで表彰台に乗った全選手がメダル剥奪となった。

 一方、北京五輪の陸上女子ハンマー投げで金メダルを獲得したアクサナ・ミアンコワ(Aksana Miankova、ベラルーシ)もステロイドの使用で陽性反応が出たため、7位に入ったロンドン五輪も含めて失格処分となり、メダルの返還を命じられた。

 また、北京五輪の女子砲丸投げで銀メダルを獲得した同じくベラルーシのナターリア・ミフネビッチ(Natallia Mikhnevich)も失格処分を受けている。

 この他、ベラルーシの陸上選手3人とアゼルバイジャンの女子重量挙げ選手1人が失格処分となっている。(c)AFP