【11月25日 AFP】欧州議会(European Parliament)は24日、トルコの欧州連合(EU)加盟に向けた交渉の凍結を求める決議を採択した。トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領との緊張がさらに高まることは必至だ。

 決議に拘束力はなく、トルコ側は即時に「取るに足らない」と決議を切り捨てた。これに先立ちエルドアン大統領も決議には何の価値もないと述べていた。

 EU加盟国の多くはトルコの加盟交渉を続けたい意向だが、欧州議会議員の圧倒的多数が凍結に賛成票を投じたことから、7月15日に起きたクーデター未遂後のトルコの対応への悪感情は高まるばかりだ。

 フランス・ストラスブール(Strasbourg)の欧州議会で行われた決議案投票に際し議員らは、欧州議会として「クーデター未遂以降にトルコがとってきた過度に抑圧的な手段を強く非難する」と語った。また「トルコをEUにつなぎとめる努力は続ける」とする一方で、トルコとの加盟交渉の一時的な凍結を欧州委員会とEU加盟国に求めると述べた。

 決議は賛成479票、反対37票の圧倒的多数で可決された。棄権は107票だった。(c)AFP/Philippe AGRET with Danny KEMP in Brussels