WADA「トンネルの終わりに光が差している」、露のドーピング改革に一定の評価
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■ロシア側は取り組みの成果を強調
新たに設立された反ドーピング委員会のビタリ・スミルノフ(Vitali Smirnov)会長は、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)が執行委員から国の幹部を除外したと明かし、現在モスクワの反ドーピング研究所は、スポーツ省ではなくモスクワ大学(Moscow State University)の管轄にあるとしている。
1981年から1990年までロシア・ソビエト連邦社会主義共和国のスポーツ大臣を務めたスミルノフ会長は、「ロシアに国家ぐるみのドーピングはなかった」として、組織的な関与を改めて否定している。
「過ちを犯した者がいたとしても、それは全員が過ちを犯していたことを意味しない」
これに対し1999年から2007年までWADAの会長を務めたディック・パウンド(Dick Pound)氏は、歩みを進めたいのであれば、ロシアは「過ちを認める」必要があるとしている。
「アルコールに問題があることを認めない限りアルコール依存症を治すことはできない。問題があるにせよあったにせよ、その事実を認めなければならない」
マクラーレン氏の第1回報告書は7月18日に公表されており、第2回報告書が12月9日に公開されることが明らかになっている。(c)AFP