【11月21日 AFP】16-17イタリア・セリエAは20日、第13節の試合が行われ、スソ(Suso)が2得点を挙げたACミラン(AC Milan)に対し、インテル(Inter Milan)は試合終了間際にイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)のゴールで同点に追いつき、ミラノダービーは2-2の引き分けに終わった。

 同日の早い時間に行われた試合でASローマ(AS Roma)が1-2でアタランタ(Atalanta)に敗れたため、勝利すれば2位に浮上することができたミランだったが、残り数秒でそのチャンスを逃した。

 ミランは前半42分にスソのゴールで先制したが、ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督の初陣となったインテルは、後半8分にアントニオ・カンドレーヴァ(Antonio Candreva)がミドルシュートを沈めて同点とした。

 同13分にスソのこの日2点目で勝ち越したミランは、勝利の瞬間が目前に迫っていたが、インテルはロスタイムにCKのこぼれ球にペリシッチが詰め、同点ゴールを挙げた。

 この結果、ミランはローマと勝ち点で並んだものの、得失点差により3位と前節から順位を上げることはできなかった。両チームは首位ユベントス(Juventus)を勝ち点7差で追っている。

 昨季ラツィオ(SS Lazio)を指揮したインテルのピオリ監督にとってこの日の試合は、ローマとのダービーで1-3で敗れて解任された4月以来となるセリエAでの采配だった。

 序盤を支配したのはインテルだったが、ミランはGKジャンルイジ・ドンナルンマ(Gianluigi Donnarumma)の好セーブでしのぐと、前半終了間際にジャコモ・ボナベントゥーラ(Giacomo Bonaventura)からボールを受けたスソは、ペナルティーエリアに自ら切り込んで左足を振り抜き、弧を描いたシュートは相手GKサミル・ハンダノビッチ(Samir Handanovic)の手をかすめてゴール左端に吸い込まれた。

 後半立ち上がりはボナベントゥーラがチャンスを迎えるなどミランが攻勢に出たが、インテルは8分、マヌエル・ロカテッリ(Manuel Locatelli)が左サイドで倒されてファウルと判断したミランの選手の隙をついてスローインで試合を再開させると、直接ボールを受けたカンドレーヴァが約23メートルのミドルシュートをゴールに突き刺した。このプレーにミランの選手は猛抗議したものの、判定は覆らなかった。

 失点した直後にミランは、カルロス・バッカ(Carlos Bacca)とのパス交換でペナルティーエリアに侵入したスソが、相手DFミランダ(Miranda)を抜き去ってゴール左隅にシュートを流し込んで再び勝ち越しに成功。

 しかし終了直前にインテルは、カンドレーヴァのCKがこぼれたボールにファーサイドでフリーになったペリシッチが左足で合わせて引き分けに持ち込んだ。(c)AFP/Justin DAVIS