【11月12日 AFP】日本とインドが経済と安全保障の分野で関係を深める中、安倍晋三(Shinzo Abe)首相とインドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は11日、日本からインドへの民生用原子力技術の輸出を可能にする日印原子力協定に署名した。

 核拡散防止条約(NPT)未加盟であるインドとの原子力協定は論議を呼んでいた。NPTは国連安全保障理事会(UN Security Council)の常任理事国5か国以外が核兵器を開発し保有することを禁止している。

 第2次世界大戦(World War II)終戦直前に米国の原子爆弾投下による被害を受けた日本は、NPT未加盟であるインドとの原子力協定締結をこれまで長く避け続けていた。しかし中国のアジア地域における経済・軍事的台頭に直面してその姿勢を緩和し、より有利な条件を模索してインドとの戦略的協力関係を強化することを選んだ。(c)AFP/Hiroshi HIYAMA