【11月9日 AFP】サッカーイングランド代表のルーク・ショー(Luke Shaw)とクリス・スモーリング(Chris Smalling)に向けたものと思われるジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督の批判的な発言が、イングランドで波紋を呼んでいる。

 マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で指揮を執るモウリーニョ監督は、スウォンジー・シティ(Swansea City)に3-1で勝利した試合後、具体的な名前こそ挙げなかったものの、気持ちの強さの足りない選手がいると不満をこぼした。これを受けて複数の英紙が8日、ショーとスモーリングのチームでの将来に疑問符をつけている。

 2015年9月に右脚を複雑骨折する重傷を負ったショーは今年8月、約1年ぶりにトップチームへ復帰したものの、復帰と離脱を繰り返しており、先月20日に行われたヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)のフェネルバフチェ(Fenerbahce)戦で骨折箇所の痛みが再発したと報じられている。

 モウリーニョ監督は、出られないという本人からの申し入れが試合当日の朝にあったことを問題視しているが、一方でショーは、そもそも現地入りしていなかったとみられている。ショーは監督の発言に「困惑している」と話している。

 チームが1-3で敗れた9月のワトフォード(Watford FC)戦でも、モウリーニョ監督はショーをやり玉に挙げており、2失点目のきっかけとなった場面で相手の選手に寄せなかったことを指して、「われわれの左SBは相手から25メートルも離れたところにいた。5メートルではなくね」と話していた。

 スモーリングについても、状態が整っているときは先発で起用されているが、このところは脚の負傷で欠場が4試合続いており、指揮官はその態度に不満を持っているようだ。

 ところがその後、2人が今季、痛み止めを打ちながら試合に出場してきたことが明らかになった。イングランド代表のギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)暫定監督も2人を擁護している。