【11月7日 AFP】トルコ議会の第3党であるクルド系主要政党、国民民主主義党(HDP)は6日、議会での活動を停止することを明らかにした。今月4日にHDPの共同党首であるセラハッティン・デミルタシュ(Selahattin Demirtas)氏とフィゲン・ユクセクダー(Figen Yuksekdag)氏を含む同党国会議員9人の身柄が拘束されたことを受けた措置で、今後は本会議にも委員会にも一切出席しないとしている。

 トルコではクルド人武装勢力との戦闘が続く中、7月15日に起きたクーデター未遂を受けた前例のない取り締まりが続いているが、HDPの共同党首2人を含む議員らが拘束されたことで、さらに緊張が高まっている。共同党首2人には、非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」に属し、宣伝を拡散した疑いが掛けられている。

 トルコと同盟する欧米諸国の間では、クーデター未遂後に発令された非常事態宣言が、クーデター未遂の関係者だけでなく、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の批判勢力に対する弾圧一般に利用されているとの懸念が高まっている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS