【11月2日 AFP】16MLBは1日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第6戦が行われ、1908年以来のタイトル獲得を目指すシカゴ・カブス(Chicago Cubs)がクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)に9-3で勝利し、勝負の決着は2日の第7戦までもつれることになった。

  ワールドシリーズの舞台で球団史上初となる満塁本塁打を放ったカブスのアディソン・ラッセル(Addison Russell)は、シリーズの成績を3勝3敗のタイに戻したチームに大きく貢献。一方、投げては第2戦の勝利投手ジェイク・アリエッタ(Jake Arrieta)が3安打2失点9奪三振の好投を見せ、3万8116人と満員の観客の前でチームを引っ張った。

 第5戦終了時まで打率2割1分1厘と不振にあえいでいたラッセルだが、この日は初回に2点二塁打を打つと、3回にはワールドシリーズでは2005年以来となる満塁弾をたたき込み、同シリーズ史上最多タイの1試合6打点を記録した。

 敗れたインディアンスのテリー・フランコナ(Terry Francona)監督は試合後、「失敗からすぐに学び、気持ちを切り替えるつもりだ。明日球場に帰ってくるのが楽しみだ」と語った。

 1945年を最後にワールドシリーズの舞台から遠ざかっていたカブスが全米スポーツ史上最もタイトル獲得から遠ざかっている一方で、ホームのインディアンスも1948年を最後にトロフィーがなく、MLB史上2番目に長い期間を維持している。

 直近7度のワールドシリーズで全敗しているカブスは、1勝3敗の状態から逆転優勝を果たした7球団目のチームになろうとしている。最後に同様の状況から巻き返しを見せたのは1985年のカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)までさかのぼる。

 また1979年以降、敵地における最終2戦を白星で飾ったチームは存在せず、第7戦はホームチームが18勝19敗の成績を残している。(c)AFP/ Jim SLATER