【10月27日 AFP】2か月前に大地震で約300人が死亡したイタリア中部で26日、強い地震が2回連続で発生し、現地からの報道によると複数の建物が倒壊したほか、数十人の負傷者が出ている。

 最初の地震は、米地質調査所(USGS)によるとグリニッジ標準時(GMT)午後5時10分(日本時間27日午前2時10分)ごろに起き、規模はマグニチュード(M)5.5だった。その2時間後にM6.1の地震が発生した。震源はいずれも中部マルケ(Marche)州ビッソ(Visso)村の近く。

 最初の揺れで住民が一斉に屋外に避難したため、2回目の地震で死者が出なかった可能性が高い。

 最初の地震は首都ローマ(Rome)でも体に感じる揺れを観測し、住民が道路に飛び出した。2回目の地震はさらに遠くへ伝わり、北はベネチア(Venice)、南はナポリ(Naples)まで広範囲で揺れが感じられた。(c)AFP/Franck IOVENE