【10月26日 AFP】インド南部の村で、自称医師の男が糖尿病と高血圧に効くとして調合した有毒な薬草を服用し、この男と3人の患者、計4人が死亡した。当局が25日、明らかにした。

 事件が起きたのは23日、タミルナド(Tamil Nadu)州アラガプラム(Alagappuram)村で男が運営していた簡易診療所。全員、男が用意した調合剤を服用していた。

 AFPの取材に応じた地元の警察官によれば、調合剤を飲んだ人々は意識を失って嘔吐(おうと)し、病院に運ばれたが、そのうち4人が死亡したという。他に1人の患者が搬送先の公立病院で重体となっている。同警察官によれば、自称医師の男が効き目を証明するために薬草を混ぜた調合剤を最初に飲み、村の患者5人に与えたという。

 男は近隣の町テンカシ(Tenkasi)で診療所を経営していると称し、地域の村々を訪れて患者を診療していた。警察は、男が医師免許を持っておらず、前科があるとみて、捜査の開始を指示しているという。

 公的医療制度の整備が遅れているインドでは、特に農村部を中心に「偽医者」の犠牲者が多数出ており、施術者は薬草を多用するアーユルベーダなどインド古来の治療法を実践している医師と名乗っているケースが多い。(c)AFP