■「グレートネス(偉大さ)を追い求めていく」

 現在も自身の物語を描き続けているジェームズに対し、ファイナルの出場回数で上回っているのは計12人しかおらず、そのほとんどは1950年代~1960年代に王朝時代を築いたボストン・セルティックス(Boston Celtics)の選手や、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)の選手となっている。

 一方、ジョーダン氏は31歳を超えてから計5シーズンでプレーし、そのうちブルズでNBAファイナルを3度制覇。2度目の引退から2年後に加入したワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)で2001年から2003年まで現役を続け、40歳で引退した。

 その計算に従えば、史上最高の偉大な選手になるためにはあと9年間を必要とするジェームズは、米スポーツ専門チャンネルESPNに対して、「それが個人的な刺激であり、活力になっている」とすると、「そのグレートネスを追い求めていく。それくらい、あの亡霊は偉大だった。もし、自分が史上最高の選手として語られる日がきたら、それは最高だよ」と語っている。

 しかし、そのためにはまず、ジェームズは25日から8か月間をかけて再びファイナルの舞台へ戻り、クリーブランドのチームとして、1955年にアメリカンフットボール(NFL)のクリーブランド・ブラウンズ (Cleveland Browns)が果たして以来のリーグ連覇を果たす必要がある。
「それは簡単なことではないし、簡単であるはずもない」と話すジェームズは、「ここまでの2年間も決して簡単ではなかったし、自分の13年間のキャリアでも、簡単なことは何もなかった。だから、これからの旅と待ち受けている仕事を楽しみにしているよ」

(c)AFP/Jim SLATER