【10月21日 AFP】交流サイト(SNS)最大手のフェイスブック(Facebook)が、スウェーデンで投稿された乳がん啓発ビデオの画像が「不快感を催す」として、同ビデオを削除していたことが分かった。スウェーデンがん協会(Swedish Cancer Society)が20日、明らかにした。

 このビデオでは、疑わしいしこりの見つけ方を説明するため、胸部を2つの円で示した女性のアニメーションが使われている。

 同協会は、フェイスブックと連絡を取ろうとしたものの返答が得られなかったため、動画削除の決定に苦情を申し立てる方針を固めた。フェイスブック側は、現時点ではコメントを出していない。

 協会の広報責任者はAFPに対し、「これは人の命を救う情報で、われわれにとっては重要」だとした上で、「医療情報を、不快感を催すものと認識するとは理解し難い妙な話だ」と指摘している。

 フェイスブックは先月も、ノルウェーのアーナ・ソールバルグ(Erna Solberg)首相が投稿した、ベトナム戦争(Vietnam War)でナパーム弾攻撃の被害を受けて逃げる裸の少女の写真を削除したことで物議を醸したばかり。フェイスブック側は当初、歴史的な写真であっても裸の少女を写したものである限り規則に反すると主張していたが、後にその判断を撤回している。(c)AFP