【10月11日 MODE PRESS WATCH】菅付雅信(Masanobu Sugatsuke)による新刊『写真の新しい自由』が玄光社より発売された。

 名物編集者であり、『物欲なき世界』などのロングセラーを誇る菅付の新刊は、2010年代の写真の動きをほぼ網羅した単行本。取材者数は、篠山紀信(Kishin Shinoyama)、梅佳代(Kayo Ume)からマリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)、ライアン・マッギンレー(Ryan McGinley)までなんと約150名! 内外の写真のシーンを代表する写真関係者のリアルなコメントが収録された貴重な一冊となっている。

 本作では時代を代表する写真家たちのロング・インタビューはもちろん、「トップ写真家のギャラはいくら?」「写真のプリントの値段はどう決まる?」など写真の世界の裏側も明解に解説。またiPhoneやドローン時代のプロ写真家のサバイバル術などにも触れ、この5年間の写真の主な動きと、この先の展望にも触れる充実の内容だ。

 広告写真からポートレイト、風景、スチルライフ、ドキュメンタリー、アート写真からポルノグラフィーまで、写真の全領域で起きている新しい動きを知りたい人にはぴったりの一冊。目からうろこの写真ワールドのガイド本となること間違いなしだ。

 また菅付と3名のトップ写真家による刊行記念連続トークイベントも東京・青山ブックセンター本店にて開催。上田義彦(Yoshihiko Ueda)、奥山由之(Yoshiyuki Okuyama)、レスリー・キー(Leslie Kee)の写真術に迫る貴重な機会、写真ファンならばぜひ駆けつけたい。

■関連情報
・玄光社「写真の新しい自由」:http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=11380
・青山ブックセンター公式HP: http://www.aoyamabc.jp/
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