【10月8日 AFP】以前所属したロシア・プレミアリーグのロコモティフ・モスクワ(Lokomotiv Moscow)に1000万ユーロ(約12億円)の支払いを命じられているフランス代表ラサナ・ディアッラ(Lassana Diarra)が7日、国際サッカー連盟(FIFA)とベルギーサッカー協会(KBVBURBSFA)に数百万ユーロの補償金の支払いを求めていることが分かった。同選手の弁護士が明かしている。

 31歳のディアッラは6日、弁護士とともにベルギーの裁判所に出廷し、同国リーグのRSCシャルルロア(RSC Charleroi)への移籍が成立しなかったとして、FIFAとKBVBに600万ユーロ(約7億円)の支払いを求めた。

 2015年に一時無所属となったディアッラは、シーズン終了までシャルルロアでプレーするという契約書にサインしたが、ロコモティフとの間でもめていた同選手との契約によって罰金を科される可能性があったため、契約は成立しなかった。

 2013年にロコモティフと4年契約を結んだディアッラだったが、主に給与カットを理由として2014年に突如として退団している。ロコモティフ側はFIFAにこの件を訴えると、FIFAはディアッラに1000万ユーロの罰金を科すと発表。スポーツ仲裁裁判所(CAS)も5月にこの決定を支持している。

 現在はフランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)に所属するディアッラの弁護士は声明で、「欧州連合(EU)法により保障されている労働者の移動の自由に反する」として訴えたと明かした。判決は数か月以内に下される見込みとなっている。(c)AFP