【10月6日 AFP】男子テニス、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2016)は5日、シングルス1回戦と2回戦が行われ、ジョアン・ソウザ(Joao Sousa、ポルトガル)と対戦した大会第1シードの錦織圭(Kei Nishikori)は、第1セット途中で臀部(でんぶ)に痛みを訴え途中棄権した。

 試合序盤は動きに問題が見えなかった錦織は、世界ランキング34位のソウザを前後左右に振り、3-0とリードした。しかし第3ゲーム終了直後、錦織はメディカルタイムアウトを要求し、トレーナーから左腰のあたりにマッサージを受けた。

 再開後の錦織は、それまでとは明らかに別人で、何度となく顔をしかめた。自身のサービスゲームをキープし、ゲームカウント4-0とするも、ソウザがその後の3ゲームを連取して4-3となった時点で棄権を申し出た。試合時間は41分だった。

 2012年と2014年の同大会覇者は試合後、「ほんの少し前までは、本当に調子も良く、3-0とリードすることができていた。まだ信じられない」と無念そうに語った。

 勝利したソウザは次戦、第5シードのダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と対戦することが決定。ゴフィンはこの日、イリ・ベセリ(Jiri Vesely、チェコ)に6-3、7-5でストレート勝ちしている。

 また、第4シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は、フェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に4-6、7-5、7-5のフルセットの末に勝利して準々決勝に駒を進めた。

 一方、第3シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)は、ギル・ミュラー(Gilles Muller、ルクセンブルク)に6-7(7-9)、1-6で敗れ、初戦敗退となった。タイブレークで先行しながらも第1セットを落としたベルディハは、第2セットでメディカルタイムアウトを取っていた。(c)AFP