【10月4日 AFP】(更新)シリア北東部ハサカ(Hasakeh)県で3日、結婚式を標的にした自爆攻撃が発生し、地元クルド自治政府によると34人が死亡、約90人が負傷した。

 犯人は3日夜、ハサカ県テルタウィール(Tall Tawil)村の集会所で行われていたクルド人政党の職員の結婚式で自爆した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、子ども11人を含む36人が死亡したとしている。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出し、同組織の戦闘員がハサカ市付近で行われた集会を銃撃し、自爆したと主張。一方で、結婚式については言及しなかった。

 AFPの取材に応じた親戚の一人は、新郎および新婦は無事だったものの、新郎の父親と兄弟1人が今回の攻撃で死亡したと明かし、「新郎は軽傷で、夫婦ともに親戚の家に滞在している。新郎は誰とも会いたがらない」と話した。

 地元の当局者によれば、この新郎は現地のクルド人政党で働いていたとされるが、シリア人権監視団は、シリア北部でISに対し戦闘を繰り広げるクルド人とアラブ人の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」のメンバーでもあるとしている。(c)AFP