【9月27日 AFP】米ニューヨーク(New York)市は26日、同市に暮らすイスラム教徒数十万人の権利の平等を強調し、イスラム嫌悪と闘う大規模なキャンペーンに乗り出すことを明らかにした。

 ニューヨークでは10日前にマンハッタン(Manhattan)で、イスラム過激派に感化されたアフガニスタン系米国人による爆破事件が起きたばかり。ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は声明で「今こそニューヨーク市民全員が一つとなって団結して立ち上がり、ヘイト(憎悪)と暴力を拒絶することが、かつてないほど重要だ」と語った。

 デブラシオ市長はさらに「われわれはいかなる差別も暴力も容認しない。そして、イスラム教徒の兄弟姉妹を含むすべてのニューヨーク市民が、彼らにふさわしい尊厳をもって扱われるまで、われわれは休むことはない」と述べた。

 27日に始まるキャンペーンではまずソーシャルメディアを使い、「#IAmMuslimNYC」のハッシュタグでメッセージを広める。また同市は、来月初旬から市職員や官民の雇用主を対象に、イスラム教について理解を深めるためのワークショップの開催を計画している。(c)AFP