ネイマールの再審が決定、バルサ移籍の不正疑惑に絡んで
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【9月24日 AFP】スペインの裁判所は23日、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が絡む脱税疑惑で、スペイン検察当局の訴えを認め再審開始を決定した。
裁判所は今年7月、2013年に同選手がバルセロナに移籍した際に不正があったとした上で、本件は刑事裁判ではなく、民事裁判で解決されるべき問題だとの判決を下していた。
しかしながらこの日、ネイマールとその父は、同選手の権利のうち40パーセントを保有していた投資ファンドのDIS社に対して、バルセロナと元所属クラブのサントスFC(Santos FC)が不正を働いていたことを潜在的に認識していたとする検察側の主張が認められ、2か月前にホセ・デ・ラ・マタ(Jose de la Mata)裁判官が下した判決を完全にくつがえす形となった。
今回の決定は、スペインリーグ覇者のバルセロナとネイマールのイメージにとって新たな打撃となる。クラブは6月、さらなる法廷論争を避けるために550万ユーロ(約6億5000万円)の罰金を支払うことに合意し、本件に終止符が打たれることを望んでいた。
バルセロナは声明で、「FCバルセロナは、今回の決定に含まれる根拠に異議を申し立てる」と発表した。
「これによって、当初は捜査を受けたすべての当事者に対する訴えを棄却することで同意した裁判官が、再審を行わなくてはならない」
「公判では、FCバルセロナはこれまでも一貫してきた本件に関する見解を維持し、調査の対象となったすべての点で無実を証明する」
(c)AFP/Kieran CANNING