【9月9日 AFP】(訂正)16NFLは8日、開幕戦が行われ、デンバー・ブロンコス(Denver Broncos)は21-20でカロライナ・パンサーズ(Carolina Panthers)を下し、第50回スーパーボウル(Super Bowl 50)の再戦を白星で飾った。

 ブロンコスは、引退したペイトン・マニング(Peyton Manning)氏の代役となったQBトレバー・シーミアン(Trevor Siemian)がNFLで自身初の先発出場を果たした。前半を終えて10点差を追い掛ける展開になったブロンコスだったが、それまでに2度のインターセプトを喫していたシーミアンが、第4クオーターにタッチダウンパスを成功させるなどして逆転勝利を収めた。

 昨年のドラフトで7順目指名を受けていたシーミアンは、話題にもならない状態の選手からNFL王者の先発QBにのし上がった。

 シーミアンからのパスとランでそれぞれタッチダウンを決めたブロンコスのCJ・アンダーソン(CJ Anderson)は、「彼はそうあってほしいと期待された通りに、落ち着いた振る舞いをしていた」とシーミアンを評した。

 試合の前半は問題を抱えた状態だったシーミアンが、後半はその能力を発揮して攻撃陣を活気づけたことは、守備陣がNFLでトップクラスながらも、オフェンス面に疑問符がついていたブロンコスを安心させた。

 マニング氏が昨季終了後に引退を表明し、先発QBの座が空位となっていたブロンコスはプレシーズン第3週目まで後継者をはっきりとさせていなかった。マニング氏の控えだったブロック・オスウィーラー(Brock Osweiler)がフリーエージェント(FA)で移籍となり、さらにはマーク・サンチェス(Mark Sanchez)を放出していた。

 一方のパンサーズはQBキャム・ニュートン(Cam Newton)が自らのランとパスでタッチダウンを決め、前半を17-10で折り返していた。最終盤にグラハム・ガノ(Graham Gano)が50ヤードのフィールドゴールを決めていれば、10-24で敗れた今年2月のスーパーボウルの借りを返すことができたが、これが失敗に終わった。(c)AFP