【9月8日 AFP】米メディアの巨頭ジョン・マローン(John Malone)氏が会長を務めるリバティメディア(Liberty Media)は7日、44億ドル(約4480億円)でのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)買収契約を結んだと発表した。

 リバティ社によると、F1の商業面を統括するFOA(Formula One Administration)のバーニー・エクレストン(Bernie Ecclestone)氏は最高経営責任者(CEO)としてとどまるものの、21世紀フォックス(21st Century Fox)の元副会長、チェイス・キャリー(Chase Carey)氏が新会長として就任するとしている。

 リバティ社は、支配株主のデルタトプコ(Delta Topco)の100パーセントの株式を取得し、2005年にF1を買収したCVCキャピタル・パートナーズ(CVC Capital Parners)に代わってF1の大株主となる。

 すでにさまざまなスポーツやエンターテインメントに投資を行っているリバティ社は、米大リーグ(MLB)のアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)を所有している。

 同社は、現金と新株の発行、他社株転換債により44億ドルの支払いを行う。これにより、F1の企業としての価値は80億ドル(約8150億円)になるという。

 全世界で最も視聴されているレースの一つであるF1は、広告料や放映権により年間数十億ドルを生み出している。(c)AFP