【9月7日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は6日、女子シングルス準々決勝が行われ、今大会で復活劇をみせている元世界ランキング1位のカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)は、アナスタシヤ・セバストワ(Anastasija Sevastova、ラトビア)に6-0、6-2で圧勝し、全米では自身5度目となる準決勝に進出した。

 全米オープンでは過去に2度の決勝進出を果たしながらも、現在は世界ランク74位に沈んでいるボズニアツキは、今大会の好成績ですでにトップ30位以内への復帰が確実となっており、準決勝では第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)と対戦する。

 世界ランク48位のセバストワにとっては、この試合が自身初の四大大会(グランドスラム)準々決勝の舞台だったが、第1セット第2ゲームで右足首をひねってからは動きが鈍くなり、アンフォーストエラーの数はボズニアツキの5本に対して30本を記録するなど、最後まで立ち直ることができなかった。

 今年初めに右足首を負傷し、約3か月間の戦線離脱を経験しているボズニアツキは、「私もけがをしていたので、彼女のことは本当に残念に思う。彼女を後ろに下げて、動かさなければならなかった」と語った。

 2013年に一度現役を引退しているセバストワは、第1セットでわずか12ポイントしか奪うことができず、試合終盤にはやや追い上げを見せたものの、今大会のシンデレラストーリーに幕を下ろした。ラトビアの女子選手として初のグランドスラム4強を目指し、右足首にはテーピングを施したものの、状態を改善できなかった。

「タフだった。だけど私に何ができる?ベストを尽くしたし、途中棄権はしたくなかった。カロリーネが素晴らしいテニスを披露した。けがをしなかったとしても、勝つのは難しかったと思う」とセバストワはコメントしている。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)女王のケルバーは、同日に行われた試合で、第7シードのロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)を7-5、6-0で破り、2011年大会以来となる全米2度目の準決勝に駒を進めた。ケルバーとボズニアツキの通算対戦成績は、ケルバーが7勝5敗で勝ち越している。(c)AFP