【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は2日、女子シングルス3回戦が行われ、全米ではファイナリスト2回の実績を持つカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)が6-3、6-1でルーマニアのモニカ・ニクレスク(Monica Niculescu)を下し、4回戦へ駒を進めた。

 2回戦で2004年大会女王で第9シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)を撃破したボズニアツキは、ニクレスクに対して6度のサービスブレークに成功し、同選手との通算対戦戦績も今回で7戦全勝としている。

 試合会場のアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)では、またしてもも騒音が問題になったが、今回の原因は観客の話し声や屋根に打ちつける雨音ではなく、ニクレスクが変則的なフォアハンドのスライスショットを繰り出すたびに上げていた大声だった。そして元世界ランク1位のボズニアツキがこれに苦情を唱えたため、第1セットの第9ゲームは12分間にも及んだ。

 2009年大会と2014年大会で決勝に進出しているボズニアツキは、対戦相手の奇妙なスタイルについて、「楽しいけれど、いらいらした」と話すと、「彼女のプレーには、まるでこちらがテニスをできないような感覚にさせられる。とにかく苦しめられて、少しみっともないプレーになるけれど、たくさん走るという点では良い練習になるわね」とコメントした。

 ボズニアツキはまた、気温が30度以上になった際の戦略についても言及し、「暑いときに日陰に立っていると気持ち良く感じるときがある。あら、反対側より15度くらい涼しいんじゃないかって。そんなときは相手を少し余計に走らせるの」と明かした。

 足首の故障による長期離脱で世界ランクも74位まで後退しているボズニアツキは、4回戦で第8シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)と対戦する。キーズは同日の試合で大坂なおみ(Naomi Osaka)に7-5、4-6、7-6(7-3)で勝利した。(c)AFP