【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は29日、男子シングルス1回戦が行われ、大会連覇を目指す第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が6-3、5-7、6-2、6-1でポーランドのイェジ・ヤノヴィッツ(Jerzy Janowicz)を下し、四大大会(グランドスラム)今季3勝目に向けて初戦を突破した。

 2011年大会も制している世界ランク1位のジョコビッチは、1回戦敗退を喫したリオデジャネイロ五輪の前夜に手首を痛めており、状態は「100%ではない」と明かした。

 ところが、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)でも3回戦で姿を消す衝撃に見舞われて以降初めてのグランドスラムで、ジョコビッチが悩まされる原因となったのは右の上腕だった。

 29歳のジョコビッチは、第1セットの第5ゲームを終えた後に治療を余儀なくされたものの、膝の負傷で今季わずか2試合しかプレーしていなかったヤノヴィッツとの試合で勝利を手にした。

 ジョコビッチは試合後、開閉式の屋根が新設されたアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)での開会式で英ミュージシャンのフィル・コリンズ(Phil Collins)さんのパフォーマンスが長引いたことを引き合いに、「フィル・コリンズに続くのは大変だった」とジョークを飛ばしていた。

 一方、腕の負傷についてジョコビッチは、「年間を通じて、こうした大舞台でプレーするのは簡単じゃない。100パーセントの状態でない時期もある」とコメントした。

 ジョコビッチの2回戦の相手は、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2016)初戦で白星を献上したチェコのイリ・ベセリ(Jiri Vesely)に決まった。(c)AFP/Dave JAMES