【8月27日 AFP】「殺人的」な職場環境を培っているとして批判されてきた米インターネット小売り大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が、一部の部署で週30時間労働を試験的に導入する。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が26日報じた。

 アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)氏が所有する同紙によると、対象となる従業員は40時間労働の従業員と同等の福利厚生を受けられるが、給料は4分の3になる。

 アマゾンがウェブサイトeventbrite.comに投稿した説明会の招待案内によると、同社では多くの従業員が既にパートタイマーとして働いているものの、このプログラムは管理職を含む部署全体が週30時間の勤務をすることになっているという点が今までにないという。

 この「技術人材の生活と仕事の比率の大改革」と題された投稿は26日にオンラインで閲覧可能となり、ワシントン・ポストが最初に取り上げた。

 AFPはアマゾンにコメントを求めたが拒否された。この件に詳しい筋はAFPに対し、このプログラムは会社全体ではなく、技術システムのデザインに関わるほんの一握りの小さな部署を対象としているとコメントした。

 アマゾンは、特に顧客に素早く効率的に商品を発送するという重圧にさらされているフルフィルメントセンター(倉庫および配送センター)について、その労働環境を批判されている。(c)AFP