【8月19日 AFP】(訂正)テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2016)は18日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第5シードの錦織圭(Kei Nishikori)は6-7(1-7)、6-7(5-7)でオーストラリアのバーナード・トミック(Bernard Tomic)に敗れた。

 第1シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6-3、6-2でケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)を下し、順当に8強入りを果たしたものの、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)やスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)らの強豪選手は3回戦で姿を消している。

 リオデジャネイロ五輪の男子シングルスで2連覇を果たしたマレーは、約1時間半で試合に勝利し、キャリア通算600勝目を飾った。

 リオ五輪からの好調を維持しているマレーは、「たくさんの試合をこなしてきたけど、600という数字は確かに大きい。キャリアを始めたときは、ここまで来るなんて予想もしてなかった」とコメントした。

「18歳のときにワイルドカードで出場したこの大会で達成できてよかった。ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)で最初のタイトルを手にしたのも、この大会だった。ここで600勝を達成できてうれしいよ」

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)の開幕が今月29日に迫る中、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は今大会を欠場。そのジョコビッチに代わる世界ランク1位を目指しているマレーは、次戦でトミックと対戦する。

 一方、故障とリオ五輪での疲れを抱える第3シードのナダルは、1-6、3-6でボルナ・コリッチ(Borna Coric、クロアチア)に敗れた。

 リオ五輪の男子ダブルスで金メダルを手にしたナダルは、第1セットだけで18本のアンフォーストエラーと、4本のダブルフォールトを記録し、「ここへ来てから疲れが出てしまった。準備を整えようと努力したけど、今日は間に合わなかったことは明らかだ」と肩を落としていた。

 対する世界ランク49位のコリッチは、トップ5選手との対戦は今回がわずか2勝目で、トップ10との試合の連敗も10で止めた。

 また第2シードのワウリンカは、4-6、4-6でブルガリアのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov)に黒星を喫し敗退。今季の不振から立ち直ったディミトロフは、自身初となる大会8強入りを果たしている。(c)AFP/Scott WILLIAMS