【8月16日 AFP】(更新、写真追加)ペルー南部で14日夜、マグニチュード(M)5.3の地震が発生し、がれきの下敷きになるなどしてこれまでに米国人観光客1人を含む少なくとも4人が死亡、68人が負傷した。当局が15日発表した。

 南部アレキパ(Arequipa)地方では家屋約50棟が倒壊し、道路や電気が遮断された。

「悲惨だった。人々はできる限りのことをして負傷者を救助した」。被害の大きかったヤンケ(Yanque)村の住民は地元ラジオ局にこう語った。「電気が止まった。水はまだあるけれど、次に何が起きるか分からない」と不安を隠さなかった。

 当局は軍用機を利用して、被災した1200人余りに約7.5トン分の食料を輸送した。

 救助関係者によると、亡くなった米国人は66歳の女性。激しく損壊したホテルの中で犠牲になったという。

 ペルーは地震が頻発する国だが、今回は震源の深さが8キロメートルと浅かったため、震源近くでは被害が大きくなった可能性がある。ペルー地球物理学研究所(Geophysical Institute of Peru)によると、震源地はアレキパ地方カイリョマ(Caylloma)県の都市チバイ(Chivay)から10キロメートル。

 15日には余震も数回発生した。(c)AFP/Carlos MANDUJANO, Moises AVILA