【8月13日 AFP】イタリア当局は12日、トスカーナ(Tuscan)州の観光名所「ピサの斜塔(Leaning Tower of Pisa)」の攻撃を計画した疑いで、チュニジア国籍の26歳の男の国外退去を命じた。複数のメディアが報じた。

 11日に逮捕された男はソーシャルメディア上で、欧州でジハード(聖戦)の名の下に実行された攻撃に関与した者たちを称賛し、ピサの斜塔を攻撃すると述べていた。

 警察当局によると、国外退去は12日に判事によって命じられた。逮捕された男がイスラム過激派とIS(イスラム国)に共感していることを示す証拠が見つかったという。攻撃計画の具体的な内容については明らかにされていない。

 イタリアについては、フランスやベルギーで発生したような、いわゆる「一匹狼」型の実行犯による攻撃への懸念が高まっている。

 アンジェリーノ・アルファノ(Angelino Alfano)伊内相の命令を受けて、イタリアではここ数週間、イスラム過激派と疑われる人物が相次いで国外退去処分にされている。(c)AFP