【8月13日 AFP】リオデジャネイロ五輪は12日、陸上男子円盤投げの予選が行われ、連覇を目指していたロバート・ハルティング（Robert Harting、ドイツ）は、自己の不注意による負傷で記録が伸びず、決勝進出を逃した。

　ユニホームを引き裂いて勝利を喜ぶ姿や、国際オリンピック委員会（IOC）のトーマス・バッハ（Thomas Bach）会長へのドーピング問題に関する辛辣（しんらつ）な発言などでフィールド選手としては最も名の通ったハルティングは、10日の夜に部屋の電気を消そうとしてベッドから脚を伸ばした際に腰を痛めてしまったという。

　この日オリンピックスタジアム（Olympic Stadium）で本番を迎えたハルティングは、最長距離が62メートル21で予選B組の9位に終わり、決勝進出ラインに47センチ届かなかった。

　世界陸上（IAAF World Championships in Athletics）3連覇の実績を持つハルティングは、「五輪を楽しみにしていた。良い状況でここにやってこられたのに、腰痛になってしまった」とコメントすると、「故障を乗り越えた昨年の努力が無駄になってしまった。再びこんなことになってしまって、本当につらいよ」と悔しさをにじませた。

　まさかの故障についてハルティングは動揺した様子をみせながら、「電気のスイッチを足で消そうとしたら、腰に痛みが走ったんだ。『おいおい』と思ってたら、翌朝には悪化していた」と説明。さらに、「医者や理学療法士に治療してもらったり、筋肉を和らげる注射も何本か打ったりしたけど、効果はなかった」と明かした。(c)AFP