18歳の新鋭が豪に48年ぶりの金、レデッキーは今大会3個目の金
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【8月11日 AFP】リオデジャネイロ五輪は10日、競泳種目の決勝が行われ、オーストラリアのカイル・チャルマース(Kyle Chalmers)が男子100メートル自由形で母国に48年ぶりの金メダルをもたらした。
今年前半には学校の競技会に出場していた18歳のチャルマースは、ジュニアの世界新記録となる47秒58で優勝。ベルギーのピーテル・ティマース(Pieter Timmers)が47秒80で銀メダル、2012年ロンドン五輪でこの種目の金メダルを獲得したネイサン・エイドリアン(Nathan Adrian、米国)が、47秒85で銅メダルに輝いた。
エイドリアンはチャルマースについて、オーストラリアの代表選考会で2位に入るまで名前を聞いたことがなかったという。
それは当然だと話すチャルマースは、「僕は確かに存在を知られていなかった」とコメントしているものの、9日に行われた予選で48秒を切る衝撃的な五輪デビューを飾っており、周囲の目からは逃れられなくなっている。
1968年メキシコ五輪のマイケル・ウェンデン(Michael Wenden)氏を最後に、豪勢は五輪のこの種目で金メダルから遠ざかっていた。1984年ロサンゼルス五輪のマーク・ストックウェル(Mark Stockwel)氏、2008年北京五輪のイーモン・サリバン(Eamon Sullivan)氏、そしてロンドン五輪のジェームス・マグナッセン(James Magnussen)の3人は、銀メダル止まりだった。
チャルマースが母国を再び表彰台のトップに返り咲かせた一方で、カザフスタンも五輪の歴史を刻んだ。男子200メートル平泳ぎ決勝では、ドミトリー・バランジン(Dmitriy Balandin、カザフスタン)が金メダルを獲得し、母国に競泳初のメダルをもたらした。
第8レーンを泳いだバランジンは、序盤からレースを引っ張っていた小関也朱篤(Yasuhiro Koseki)を最後のターンの後で抜き去り、2分7秒46で優勝。同種目の世界ランク1位として今大会に乗り込んだ米国のジョシュ・プレノー(Josh Prenot)が2分7秒53で2位、ロシアのアントン・チュプコフ(Anton Chupkov)が2分7秒70で3位に入った。
カザフスタン最大の都市アルマトイ(Almaty)出身で21歳のバランジンは、「(競泳で)カザフスタン初のメダルを獲得し、母国の歴史を刻めたことを誇りに思う」とコメントした。
一方、女子4x200メートルリレー決勝では、米国の最終泳者ケイティ・レデッキー(Katie Ledecky)が、オーストラリアのタムシン・クック(Tamsin Cook)を抜いて、7分43秒03で母国に金メダルをもたらした。
レデッキーはアリソン・シュミット(Allison Schmitt)、リア・スミス(Leah Smith)、マヤ・ディラード(Maya Dirado)とのチームで、今大会自身3個目の金メダルを獲得。
オーストラリアはリア・ニール(Leah Neale)、エマ・マキーオン(Emma Mckeon)、ブロンテ・バラット(Bronte Barratt)、クックの4人が7分44秒87でフィニッシュし、銀メダルに輝いた。
カナダはカトリーヌ・サバード(Katerine Savard)、テイラー・ラック(Taylor Ruck)、ブリタニー・マクリーン(Brittany MacLean)、ペニー・オレクシアック(Penny Oleksiak)のチームで7分45秒39を記録し、銅メダルを手にした。(c)AFP/Rebecca BRYAN
