【8月8日 AFP】リオデジャネイロ五輪は7日、テニス女子のダブルスが行われ、大会第1シードのヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)/セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)組が1回戦で敗れる波乱があった。

 姉妹はこれまで、シドニー五輪、北京五輪ロンドン五輪の3大会にペアで出場し、すべて金メダルを獲得。15試合を戦って一度も負けていなかったが、この日はルーシー・サファロバ(Lucie Safarova)とバーバラ・ストリコバ(Barbora Strycova)の経験豊富なチェコのペアに3-6、4-6で敗れ、五輪のダブルスで初めて敗戦を味わった。

 それでもセレーナは、「こういうこともある。私たちは国を代表して戦うチャンスをもらい、そこで精いっぱいプレーした。すごく楽しい時間だった」とコメントした。

「最悪だなんて言うつもりはない。とても楽しかったし、こういう瞬間や、こういう試合の思い出はずっと心に残る。結局のところ、それが一番大切だと思う」

「私たちは五輪ダブルスの金メダルや、四大大会(グランドスラム)のタイトルをたくさん取ってきた。それだけで素晴らしいこと」

 姉のヴィーナスは、セレーナと2人で、8月末に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2016)に気持ちを切り替えると話した。

「私たちの最高の日ではなかった。もっと勝ち進むことができれば良かったけれど、すごく強い相手と当たってしまった。彼女たちには頑張ってほしい。私たちは全米オープンに向けて準備する」

 ヴィーナスは前日の女子シングルス1回戦でも、ウイルス感染と腹痛に苦しめられて敗れていた。一方、ロンドン五輪でシングルスとダブルスの2冠を達成したセレーナは、早い時間に行われた女子シングルス1回戦でダリア・ガブリロワ(Daria Gavrilova、オーストラリア)に勝利し、連覇に前進している。(c)AFP