【8月5日 AFP】トルコ当局は4日、レジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の失脚を狙ったクーデターを命じたとして、米国在住のイスラム教指導者フェトフッラー・ギュレン(Fethullah Gulen)師に対する逮捕状を発行した。

 国営アナトリア(Anadolu)通信によると、ギュレン師には今年7月15日に発生し未遂に終わったクーデターを命じた容疑がかけられているという。

 ギュレン師は、クーデターへの一切の関与を強く否定しており、同師が率いる運動について、寛容なイスラム教を推進する慈善活動のネットワークだと主張している。

■米国務長官が月内にトルコ訪問?

 エルドアン大統領は同日、国営テレビ局TRTのインタビュー番組に生出演し、米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官が今月21日にトルコを訪問する意向だと述べた。これについて米国務省のマーク・トナー(Mark Toner)報道官はコメントを拒否した。

 またエルドアン大統領は、トルコから今後2週間以内に外相と法相が率いる代表団を米国に派遣し、ギュレン師がクーデターの企てどのように関与したか説明する予定だと述べた。

 トルコ政府は、先月15日のクーデター未遂以来ギュレン師の引き渡しを繰り返し米側に要求しており、両政府当局者の相互訪問が事実と確認されれば、両国関係が緊張する中で実施されることになる。(c)AFP/Raziye AKKOC, with Fulya Ozerkan in Istanbul