【8月4日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は3日、リオデジャネイロ五輪で通算6個目の金メダル獲得に意欲を燃やす中、現役引退の考えはまったくないと主張した。

 この日ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)に到着した世界ランク1位のセレーナは、先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)で自身7個目のタイトルを獲得し、オープン化以降では史上最多となるシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏の四大大会(グランドスラム)通算22勝に並んだ。

 しかし、リオ五輪の女子シングルスで大会連覇を成し遂げ、さらに姉ヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と組む同ダブルスで通算4個目の金メダル獲得を果たしたとしても、34歳のセレーナはラケットを置く気はないと強調した。

 90年代からプレーを続けているセレーナは、「自分のやっていることが大好きで、コートに立つことを楽しんでいます。試合が好きなんです」とすると、「もうテニスをしたくないと言う日がくるなんて考えられません。いつも全力で取り組み、コートに臨んでいます」とコメントした。

 4年前のロンドン五輪で初めて女子シングルスの金メダルを獲得したセレーナは、同大会でヴィーナスとのダブルスも制覇。ウィリアムス姉妹は、2000年のシドニー五輪に続き、2008年の北京五輪でもダブルスを制している。

 左膝の故障で欠場した2004年のアテネ大会が、五輪では唯一の心残りとなっているセレーナは、18歳のときに姉と出場したシドニー五輪のダブルスで自身初の金メダルに輝いたことは今でも忘れないという。

 この日発表されたシングルスのドローでトップシードになったセレーナは、「私たち選手の夢はグランドスラムで勝つことですが、五輪は格別です」と話した。

「初めての金メダルは、いろいろなトロフィーと比べても本当にうれしかった。再びタイトルを目指す機会に恵まれて最高です。すでに金メダルは経験していますから、重圧からも解放されています」

(c)AFP/Dave JAMES