イグアインのユベントス加入が正式決定、移籍金は史上3番目の104億円
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■南米出身の選手としては史上最高額に
2013年に8620万ユーロでカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のサントスFC(Santos FC)からFCバルセロナ(FC Barcelona)に移籍したブラジル代表のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の記録を破り、イグアインは南米出身としては史上最高額の選手となった。
ナポリでクラブのレジェンドであるディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏と比較されるアイドル的な存在となったイグアインだが、昨季リーグ優勝を争ったユベントスに移籍したことにより、ナポリのサポーターからは厳しい反応が予想されている。
ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)会長は、今回の移籍は通常のビジネスだったとの見解を示し、クラブは短い声明で「ユベントスがイグアイン獲得のため、契約解除条項を発動させたことは事実だ」と発表している。
27日にメディカルチェックを受ける予定のイグアインは、ユベントスのオーストラリア遠征終了後にチームに合流する。イグアインは同じアルゼンチン出身のパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)とユベントスで2トップを組むとみられている。ディバラは加入1年目の昨季、イグアインに次ぐリーグ戦19得点を記録した。
ナポリは2013年にレアルから4000万ユーロでイグアインを獲得しているが、今回の移籍が成立したことにより、玉突き的に高額移籍が成立する可能性が取りざたされている。
イタリアメディアは、ユベントスはユナイテッドがポール・ポグバ(Paul Pogba)の移籍金1億2500万ユーロ(約143億9000万円)の満額を支払う確信がなければイグアイン獲得には動かなかったと伝えているが、マロッタGMはポグバの交渉について「ストップしているが、どうなるか様子を見てみよう」と話している。
昨季はユベントスに次ぐ2位でリーグ戦をフィニッシュしたナポリは、今季はチャンピオンズリーグに出場するため、イグアインの放出により、トップクラスのストライカーの獲得が急務となった。
ナポリの獲得リストの上位にはインテル(Inter Milan)のマウロ・イカルディ(Mauro Icardi)の名前があるとされているが、オランダ紙は同国エールディビジのアヤックス(Ajax)が、3500万ユーロ(約40億円)以上であればポーランド代表のFWアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)の売却に応じると報じている。
イグアインの獲得により、ユベントスはチャンピオンズリーグ制覇に向けて大きな戦力を確保することになった。ユベントスは2015年にチャンピオンズリーグ決勝に勝ち進みながらも、独ベルリン(Berlin)の地でバルセロナに1-3で敗れ去っている。(c)AFP/Justin DAVIS