【7月21日 AFP】イタリアの男子テニス選手、マルコ・チェッキナート(Marco Cecchinato)が、八百長を行ったとして18か月の出場停止と罰金4万ユーロ(約470万円)の処分を科された。20日にイタリアテニス連盟(FIT)が発表した。

 このほか、同国のリカルド・アカルディ(Riccardo Accardi)とアントニオ・カンポ(Antonio Campo)にも処分が下されている。チェッキナートは先週行われた国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2016)ワールドグループ準々決勝で、イタリア代表メンバーの一人に選ばれていた。

 チェッキナートは、2015年10月にモロッコで行われたチャレンジャー大会のカミル・マイフシャク(Kamil Majchrzak、ポーランド)戦で結果を操作し、賭博を利用して違法に利益を得ていたことなど、複数の違反行為を犯していた。

 チェッキナートとアカルディ、カンポの3人は共謀して八百長を行っており、アカルディには出場停止12か月と罰金2万ユーロ(約235万円)、カンポには出場停止4か月と罰金1万ユーロ(約118万円)の処分が科されている。

 FITは声明で、チェッキナートはプロとしての「忠義、誠実さ、公平性に関する規則を犯した」と述べ、「不法に金銭を得るために、2015年にモハメディア(Mohammedia)で行われたチャレンジャー大会のシングルスの試合で、結果を操作した」と続けた。

 さらにFITは、「同じ2015年、プロスチェヨフ(Prostejov)で行われたチャレンジャー大会のダブルスの試合、ルカ・ヴァンニ(Luca Vanni)と組んで臨んだセルゲイ・ベトフ(Sergey Betov)/ミハイル・エルジン(Mikhail Elgin)組との一戦でも、同様の行為に及んだ」と続けた。ヴァンニにも八百長への関与で罰金300ユーロ(約3万5000円)が科されている。

 さらにチェッキナートは、「2015年の全仏オープンテニス(French Open 2015)、アンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)対ジョン・イズナー(John Isner、米国)戦の機密情報を漏らした」ことでも違反の対象となっている。

 チェッキナートには異議申し立てを行う権利があるが、それが却下された場合、2018年1月17日まで試合に出場することはできない。(c)AFP