【7月20日 AFP】台湾で、観光バスの車内で火災が発生し乗客乗員26人が死亡した事故を受け、台湾当局は20日、一部観光バスの運行を停止させた。事故の際には非常ドアや非常窓が開かなかったとみられている。

 19日、中国人観光客を乗せ台北(Taipei)の主要空港、台湾桃園国際空港(Taiwan Taoyuan International Airport)に向かって高速道路を走行していた観光バスで火災が発生し、ガードレールに衝突し炎上した。

 地元メディアによると、車内の遺体はバス後方の避難口そばに集まっていたという。捜査当局は、運転席そばの機械的または、電気的な故障が事故の原因だった可能性があるとみている。また、台湾紙・中国時報(China Times)によると、初期の捜査で、火災による熱で非常ドアのハンドルが歪んでいたことが判明した。

 事故を受け、台湾の高速道路管理当局は、事故を起こしたバスの運行会社の車両4台の運行停止を命じた。また、別会社の所有する同車種のバス16台について、来週、強制調査を行うと述べた。

 桃園の検察当局は、19日夜にバスの運行会社と旅行代理店に対して事情聴取を行い、20日現在も捜査を続けている。(c)AFP