【7月18日 AFP】米南部ルイジアナ(Louisiana)州の州都バトンルージュ(Baton Rouge)で17日、銃撃があり、警官3人が死亡、3人が負傷した。容疑者は現場で射殺された。警察当局が発表した。

 イーストバトンルージュ(East Baton Rouge)群保安官事務所の声明によると、銃撃は午前9時(日本時間同日午後11時)ごろ、幹線道路沿いで起きた。同保安官事務所は当初、さらに2人の容疑者が逃走中の可能性があるとしていたが、ルイジアナ州警察はその後、逃走中の容疑者はいないと発表した。

 現場では警官が現場に駆けつける前から発砲事件が発生していたもようだ。同保安官事務所は地元テレビ局WAFBに対し、警官らは発砲事件の通報を受けて現場に急行したと説明している。

 ある目撃者の男性は同局に、ギャングのメンバーと思われる人々が撃ち合いをしていたところに警官らが到着したと語った。男性はまた、今回の事件は、ここ数週間に米国で相次ぎ国内を震撼(しんかん)させた一連の発砲事件をめぐる論争とは「無関係だ」と語っている。

 バトンルージュでは今月5日、黒人のアルトン・スターリング(Alton Sterling)さんが警官によって射殺する事件が起きていた。翌日にはミネソタ(Minnesota)州でも、同じく黒人のフィランド・キャスティル(Philando Castile)さんが警官に撃たれ死亡する事件が発生。両事件ではともに、犠牲者の死の間際を捉えた衝撃的な映像がインターネットで拡散した。

 またテキサス(Texas)州ダラス(Dallas)では両事件をきっかけに、武装した男が警官らを銃撃し5人を殺害する事件が起きていた。(c)AFP/Gregory FEIFER