【7月9日 AFP】(更新)ツール・ド・フランス(2016 Tour de France)は8日、第7ステージ(リル・ジュルダンからラク・ド・パヨル、162.5キロメートル)が行われ、ステージ残り1キロ地点に設置された空気注入式のゲートが突如崩落するアクシデントがあった。

 オリカ・バイクエクスチェンジ(Orica BikeExchange)のアダム・イェーツ(Adam Yates、英国)が、崩れてきたゲートに衝突して顎から流血。2針を縫うけがをした。

 レース主催者はこのアクシデントを受けて今ステージの結果を調整すると発表、これによりイェーツは総合2位に浮上している。

 イェーツは、「応援のメッセージありがとう!顎を数針縫ったけれど、別の面ではかなりラッキーだ」とツイッター(Twitter)に投稿している。

 他の選手とのタイム差を広げること狙ったイェーツは、この日最後の上り坂でアタックを仕掛けた。その後、フィニッシュ地点まで約7キロの下り坂を進んでいたイェーツだったが、残り1キロを示す空気で膨らんだゲートが、同選手の真上で崩れた。

 落車したイェーツはゴール後、「何もできなかった。反応する時間も無かった。見ての通りさ。何が起こったか分かりもしない。障害物が落ちてきたんだ。僕だけで良かった。集団が時速70キロで突っ込んでいたら、さらなる惨事になっていたかもしれない」とコメントしている。

 アクシデントは、ゲートの土台部分に近づきすぎたファンが偶然にもゲートを固定していたピンを抜いたため発生した。これを受け大会主催者は、フィニッシュ地点での記録ではなく、フィニッシュまで3キロ地点での記録をこの日の公式タイムにする判断を下した。

 これにより、イェーツは総合首位に立つBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のフレフ・ヴァンアフェルマート(Greg Van Avermaet、ベルギー)から5分50秒遅れの総合2位に浮上。また、新人賞のマイヨ・ブラン(ホワイトジャージー)も手にしている。(c)AFP