【7月7日 AFP】(訂正)子どもに人気の米絵本キャラクター「おさるのジョージ(Curious George)」が、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」を祝った──もちろんチョコバナナで。

 店頭に並んだばかりの新作絵本「It's Ramadan, Curious George(おさるのジョージ、ラマダンってなあに)」は子どもたちにイスラム教の神聖月について説明するものだ。米大統領選で共和党の指名獲得が確定しているドナルド・トランプ(Donald Trump)氏がムスリム(イスラム教徒)の米国への入国禁止を呼び掛け、過熱する大統領選とイスラム過激派に対する懸念で緊張が高まる中での出版となった。

 作者の米国人ヘナ・カーン(Hena Khan)氏はAFPに対し、「ラマダンのお祝いとしての面に焦点を当てる」ために、ジョージは家族の集いに出席したり、友達で、ラマダンの断食をしているカリーム(Kareem)と一緒にモスクに行ってチャリティーバスケットを企画したりする、と語った。

 カーン氏は絵本の発行が反イスラム的言動の急増と重なったことに触れ、「ムスリムは非常に危険だという話が広まっており、不正確なことが話されている」と述べ、この絵本は理解と寛容を促していくという点ではうってつけの時期の出版となる、と付け加えた。(c)AFP