【7月4日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した、イラクの首都バグダッド(Baghdad)中心部での3日の自爆攻撃で、4日までに確認された死者は少なくとも213人に上っている。

 車両による自爆攻撃が起きた3日朝、現場となった繁華街のカラダ(Karrada)地区はイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」の終わりを祝う祭日を前に、大勢の買い物客でにぎわっていた。治安筋および医療関係者らによると、攻撃によって周辺の建物は炎上し、負傷者も200人を超えている。

 ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は、攻撃を実行した者らに「罰を与える」ことを誓った。また、イラク首相府は犠牲者のために3日間の服喪を宣言した。

 アバディ首相はまた、懸案事項となったままのバグダッドの治安上の欠陥をなくすよう命じた。こうした不備の中には、英国で服役している男が数年前にイラク政府に売却した偽の爆弾探知機が、検問所で現在も広く使用されていることなどが含まれている。(c)AFP