【7月2日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は1日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が6-4、6-2、6-2でダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)に快勝し、ツアーレベルのグラス(芝)コートで通算150勝目を記録した。

 最大のライバルである第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、サム・キュエリー(Sam Querrey、米国)との3回戦で2セットを先取されて苦境に立たされるなか、四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るフェデラーは、ここまで1セットも落とさずに大会2週目を迎えることになった。

 ウィンブルドン決勝の舞台で2年連続ジョコビッチに敗れているフェデラーは、対戦相手が世界ランク772位のマーカス・ウィリス(Marcus Willis)、同91位のエヴァンスといった格下の英国勢が続き、ドローに恵まれた形となっている。

 グラスコートでの通算成績を150勝22敗に更新したフェデラーは、「自分のプレーにはとても満足している。僕がドローを作成したわけじゃないが、マーカスやダンと対戦するのは楽しかったよ」とコメントした。

「この大会で地元の選手と対戦するのはいつも楽しい。アンディ・マレー(Andy Murray、英国)とは山が離れていて、当分プレーすることはないしね」

 通算11度目のウィンブルドン決勝を見据えているフェデラーは、グランドスラムのシングルスでも通算305勝目を記録し、女子テニスのマルチナ・ナブラチロワ(Martina Navratilova、チェコ)氏が持つ通算306勝に手が届くところにつけている。

 ウィンブルドンで歴代最多となる通算8回目の優勝を目指すフェデラーは、4回戦でブルガリアのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)対スティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)の勝者と対戦する。(c)AFP