【6月27日 AFP】米大統領選の候補をめぐる最新の世論調査が26日公表され、民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官が共和党の不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に対して優位に立った。トランプ氏はここ1か月の騒動が災いして有権者や党幹部の支持を集められていない。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)と米テレビABCニュース(ABC News)が合同で行った世論調査では、民主党の候補指名を確実にしているクリントン氏の支持率が51%に上昇した一方、共和党の候補指名が確実なトランプ氏は39%に下落した。先月の調査では支持率が拮抗していたが、今回はクリントン氏の2桁リードに転じた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)と米テレビNBCニュース(NBC News)の合同調査でも、クリントン氏の46%に対してトランプ氏41%という結果になった。ただこちらはわずかな差となっている。第3の候補を含めた場合の回答ではクリントン氏39%、トランプ氏38%でほぼ並んでいる。

 トランプ氏は今月、選挙対策責任者の解任に踏み切ったほか、企業セミナー「トランプ大学(Trump University&category%5B%5D=AFPBB>記事&category%5B%5D=ワールドカップ&category%5B%5D=五輪">Trump University)」をめぐる訴訟でメキシコ系の判事を外すべきだと発言した問題などが非難を浴びた。クリントン氏はトランプ氏を「気質からして不適当」と繰り返し批判している。

 5月末時点での選挙資金でもクリントン氏陣営の4200万ドル(約43億円)に対し、トランプ氏陣営は130万ドル(約1億3300万円)と大きく差がついている。(c)AFP/Anita Chang Beattie