【6月20日 AFP】米大統領選で共和党の候補指名を確実にしたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、19日に放送された米CBSテレビのインタビューで、人種に基づくプロファイリング(犯罪情報分析)を検討するべきだとの見解を示した。米国内の人種差別論争が一層激しくなりそうだ。

 米国では長年、警察がアフリカ系やヒスパニック系、イスラム教徒など少数派に対し、人種や宗教、出身国、民族性を理由に犯罪容疑者と決めつける捜査手法をとっていると批判されてきた。

 トランプ氏はCBSの報道番組「フェイス・ザ・ネーション(Face the Nation)」の中で、フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)のナイトクラブ銃乱射事件や、大統領に当選したらモスクを監視対象下に置くとの過去の発言に絡んで、米国内のイスラム教徒へのプロファイリングについて率直な意見を聞かれ、「国家として考え始めなければならないことだと思う」と答えた。

 さらにトランプ氏は、「真剣に(プロファイリングについて)検討しなければならない」「フランスでもやっていることだ。人々はこの点について話したがらないが、実際、彼らはモスクの閉鎖までやっている」などと語った。(c)AFP