【6月17日 AFP】エジプト民間航空省は16日、先月地中海(Mediterranean Sea)に墜落したエジプト航空(EgyptAir)機の操縦室のボイスレコーダー(音声記録装置)を回収したと発表した。墜落原因の究明に向けた大きな一歩となった。

 同省によると、ボイスレコーダーは激しく損傷した状態で見つかったが、極めて重要なメモリー部分の回収に成功した。

 発表された声明によると、当局は解析のため、レコーダーを捜索船からエジプトの地中海沿岸都市アレクサンドリア(Alexandria)へ移送する準備をしているという。

 操縦室のボイスレコーダーは、機体が搭載するブラックボックス2個のうちの一つで、室内の会話や音を2時間分記録している。

 パリ(Paris)発カイロ(Cairo)行きのエアバス(Airbus)A320型機は先月19日、乗客乗員66人を乗せたまま消息を絶った。エアバスは、墜落原因の謎を解明するためにはブラックボックスが鍵になるとしていた。

 調査当局は先に、テロ攻撃の可能性も排除していないが、墜落原因を断定するのは時期尚早という見方を示していた。(c)AFP/Emmanuel Giroud