【6月13日 AFP】米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブで12日に起き、米国の銃乱射事件では最多の50人が死亡した事件を受け、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領ら各国首脳やローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王らが、事件を非難する声明を相次いで発表した。

 フランシスコ法王は、事件を「殺人という愚行であり無意味な憎悪」と非難。オバマ大統領は「テロと憎しみの行為だ」と断じた。

 また、フランスやベルギーなどイスラム過激派の襲撃を最近経験した国々の首脳たちも、米国への連帯を即座に表明。

 昨年11月に首都パリ(Paris)で130人が犠牲になった同時襲撃事件が起きたフランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は「フランスとフランス国民は、苦難のなかにある米国の当局と国民を全面的に支援する」との声明を発表した。

 今年3月に首都ブリュッセル(Brussels)の空港と地下鉄駅で32人が死亡する連続爆破事件が起きたベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相もツイッター(Twitter)に、オーランドの銃撃事件を悼むメッセージを投稿している。

 オーランドの事件の銃撃犯がアフガニスタン系米国人のオマル・マティーン(Omar Mateen)容疑者(29)と特定されたことを受け、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領も犠牲者の家族に対し弔意を示し、事件を非難した。

 英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相もツイッターで「私の思いは事件の犠牲者とその家族とともにある」と投稿。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は事件に「戦慄(せんりつ)を感じる」とのコメントを発表した。(c)AFP