■「すべては主観」

 ウォリアーズのグリーンは、「話したい人が話せばいいし、僕らは大して気にしていない」として、最強論争からは距離を置いている。「そういうことを話題にする前に、まずはタイトルを取らないと。すべては主観だ。今の僕らの方が『ショータイム』レイカーズより強いと主張したところで、どうやってそれを証明したらいいんだ?対戦できないのに」

 その一方で、トンプソンは「僕らの方が『ショータイム』レイカーズより強いよ」と主張する。当時のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)で2度のNBA制覇を経験しているトンプソンの父マイカル・トンプソン(Mychal Thompson)氏も、息子と同じ意見だ。

 それでもグリーンは「ブルズとどっちが上かという話題と同じだ。直接対決で決めることはできない」と話す。「時代もまるで違う。だから『史上最強』にこだわるつもりはあまりないんだ。チャンピオンリングを取る。それが唯一の目標だよ」

 NBAの歴代最多得点記録を持つカリーム・アブドゥル・ジャバー(James Worthy)やジェームズ・ウォージー(James Worthy)らを擁し、『ショータイム』と呼ばれたレイカーズを司令塔として操ったマジック・ジョンソン(Magic Johnson)氏は、もちろん『ショータイム』派だ。

 バスケットボール殿堂入りを果たしているジョンソン氏は、米スポーツ局ESPNに対し、「ステフやクレイのようなシューターコンビは今まで見たことがないが、あのときの私たちには対抗できない」と語った。(c)AFP/Jim SLATER