【6月7日 AFP】バングラデシュで7日、イスラム過激派と警察との間で銃撃戦が発生し、過激派の幹部ら計3人が死亡した。同国では少数派や世俗派の活動家らが殺害される事件が相次ぎ、殺害に関与したとされるイスラム過激派に対し、当局が全国規模での取り締まりに乗り出している。

 警察関係者らがAFPに明かしたところによると、首都ダッカ(Dhaka)では非合法イスラム過激派組織ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の幹部2人が射殺され、また北西部ラジュシャヒ(Rajshahi)でもJMBの戦闘員1人が殺害された。

 M・R・ハリド(M.R Khaled)警視副総監はAFPに対し、ダッカで死亡したJMB幹部2人は、イスラム教シーア派(Shiite)のモスク(礼拝所)への爆弾攻撃や、リベラル派大学教授の殺害といった「最近の攻撃の大半」に関与していたと明かした。

 バングラデシュ当局は、過去3年間に40人以上が犠牲になった宗教上の少数派や世俗主義の活動家らに対する一連の攻撃に歯止めをかけるよう、国際社会から強い圧力を受けている。

 当局は、ここ数週間で急増しているこうした攻撃について、国内のイスラム過激派の犯行と断定。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」や国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の南アジア支部といった国外組織が出した犯行声明については退けている。(c)AFP